Monday, June 13, 2005

景気はどうなる(00-1)

クリスマス直後のバーゲンセールは、カナダ中のモールに、朝まだ暗いうちから行列ができるほどの盛況でした。店の方でも「こんな繁盛は10年ぶりのこと」と驚いていたほど。各銀行の調査部も「今の経済の実態は10年前よりはよくなっている。 90年代は戦後最大の不景気で、生活水準も低下したが、ようやく80年代の水準にもどってきた」と報告しています。現在はインフレも2.3%平均で落ち着き、慢性赤字だった連邦政府の財政も出血がストップ。輸出も順調で、特に米国向け自動車やハイテクが好調です。失業率の6.9%は18年来の低水準。株価はこの1年で30%上昇しました。下げつづけた天然資源もようやくここへきて好転の兆し。住宅の高騰と株価の上昇で、市民の資産もこの10年間で70%アップしました。 昨年夏の経済成長率は4.7%でしたが、これからの1~2年は3~4%台が期待できそうです。米国はカナダの輸出市場の80%を占めていますが、その景気は天馬空を行く勢い。 現在の経済成長率は5.5%で、安全圏といわれる3%の線を超えています。 失業率も4.1%で30年来の低さ。この人手不足は賃上げにつながり、インフレを招く恐れがあります。 また株式市場の高値も、インターネット関連のペーパー・プロフィットを追う投機的要素が大きいと、アナリストたちはバブルを警戒しています。 もし米国が金利を上げ、過熱に急ブレーキをかければ、ソフト・ランディングならぬハード・ランディングとなり、カナダもつまずくことは必定。 そうなるとリセッションの再来になりかねないと、エコノミストたちは金利と失業率とインフレの行方をにらみながら手放しの楽観説をいましめています。(Jan. 00)

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