Thursday, April 06, 2006

最近のハーパーの動き(06-04-01)

「ハーパー首相も、先週メキシコのカンクーンに飛んで、初めてブッシュ大統領やメキシコのフォックス大統領と顔を合わせたが、ブッシュとは意気投合したようだね」

「ブッシュはイラク問題で手いっぱい。 フォックスも間もなくメキシコ大統領を退任。 ハーパーは首相になったばかりだが、なにしろ少数与党だからね。 いつまでもつか、とても安定政権とはいえない。 ハーパーとしては、今度は過半数をとって、二度目の政権を狙うことが宿題だ。 しかしブッシュも、カナダの前の首相、マーティンやクレチアンとは霜がおりたみたいな冷やかな間柄だったが、ハーパーとは似た者同士で、最初からウマが合ったようだ」

「ハーパーが、米加関係のトゲとなっている長年の課題、針葉樹材の輸出をめぐる両国の争いを持ち出しても、ブッシュは『よし、わかった』とは言わないが、予想外にソフトな対応だったのは、解決に希望がもてる」

「カナダも、自由党のクレチアンやマーティンの時代は、イラクには出兵しなかったし、弾道ミサイルの防禦計画についてもワシントンの提案を断ったから、ブッシュはカナダに対していらだっていた。 そしてアメリカ最大のパートナーであるカナダをことさら無視するような態度に出た。 しかしハーパーには心を許した同志の扱いだ。 ハーパーがアフガニスタンにカナダ軍を訪ねたことも、同じ様なことをしたブッシュとしては賛辞を惜しまなかった」

「しかし、アメリカはカナダとの国境も締め付けようとしている。 今まではカナダ人もアメリカにはほとんどフリーに入国できた。 しかしこれからは、他の外国人なみに旅券の呈示が必要になるし、国境での検査も厳しくなるだろう。 そうなると、国境を越えてアメリカに旅行したり買物に出かけるのにもブレーキがかかるだろう。 ということは、両国の観光産業や流通産業にマイナスの影響があるということだ」

「メキシコもカナダやアメリカからの観光客が必要だ。 だからメキシコで起こったカナダ人夫妻の殺人事件も、メキシコ当局は噂が広がるのを押えている。 そうしてフォックスが『あの事件はカナダ人の犯行だ』とにおわせ、ホテルから姿を消したメキシコ人従業員については調べた模様がないのも不思議な話だ。 犠牲者の家族は憤っている。 これではメキシコ当局に不信の念をもつのも無理はない」

「カナダの議会は4月3日に始まるが、保守党政権は今までのところ、手の内を明かそうとしない。 ハーパーのワンマンショーとなっているね」

「それもマスコミをコントロールして、大臣も閣議の後、記者団の待つ廊下を避けて、不透明なままだ。 何しろハーパー首相も、執務室のある議会の建物に入るのに、記者の待つ表玄関を避けて、裏口のゴミ箱の間を通って登院するのだからね」

「そうした秘密主義は、昔の政治家にも見られたらしいが、プレスを遠ざけても、結局は成功しなかったそうじゃないか」

「2月に発足した保守党政権は、いよいよ月曜から、議場で野党の質問に答えなければいけない。 そうなれば、いつまでもハーパー首相のワンマンショーというわけにもいかない。 ハーパーも今までは、アフガニスタンだ、メキシコだと、外交的な活動が表に出ていたが、これからは国民に公約した政策の実現に向かって取組むわけだ。 オタワの政治記者も武者震いしているだろう」

(06-04-01)

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