おらが村のCMで恐縮ですが(06-04-26)
「おらが村のCMで恐縮ですが」
お犬様の渡航費がUS$6000もしたとは! チェリストが旅行する時は、チェロを脇の座席に置くので、二人分の料金を払わなければならないそうですね。 同情します。
4月も半ば過ぎてちょっと汗ばむような陽気になると、あちこちで、ブンブンと芝刈りの音が響きます。
私は、70を機に、自分で芝を刈るのを止めました。 あれは、タンポポ退治も加わって、中々の重労働です。 昔は、非熟練移民の日本人の仕事とされていたのですが、9年前にバンクーバーに戻ってきたら、まわりの中国人の家では、どこも皆白人に芝刈りをさせています。 アジア人と白人の立場が逆転した
のには驚きました。 そこで私も芝刈り専門の会社に頼むことにしました。 すると、白人の青年達が代わる代わるやってきて、肥料まで施してくれます。 ですから、芝も上質になりました。
ところが今はアパート暮らし。 芝刈りの心配からも解放され、ドアをノックして寄付を集めにくる人達とも無縁になりました。
昨日のニュースでは、都市のプラニングの権威、アメリカ生まれのジェーン・ジェーコブスさんが亡くなったことを、その哲学とともに伝えていました。 高名な存在だったのに、私は全く知らなかったのですが、どうも、その理念を聞いていると、私が今住んでいるウェストエンドはそのショーケースではないかという思いがしました。 道路は格子状になっているのですが、車では真っ直ぐ通り抜けられない十字路が方々にあります。 道の途中から小公園になっていて、植え込みや花が咲いています。 高層ビルの合間を縫う車道は狭く、歩道は広い。 安全で静か。 街路で見かける人達も、まわりに気をつかってヒッソリ暮らしている感じ。 それでいて、半ブロック先は、市内でも有数の繁華街。 あらゆる種類の店が揃っていて、観光の中心となっています。 一方反対側の方向に強肩の人が球を投げれば、夕陽の映える海の砂浜へ。 ホームランをかっ飛ばせば北米有数の森林公園スタンレーパークに入ります。
「どうもここは住みやすい。 サイズがピッタリの服に手を通したみたい。 どうしてだろう」と思っていたのですが、ジェーコブスさんを追憶してニュースに現われたバンクーバーの元市長が、「彼女の哲学に共鳴して、都市開発を手直しし、町のど真ん中を走るハイウェイのプランを取り止め、外で食事の楽しめる街造りを心掛けた」と回顧していました。 理想家肌のトロントの元市長も、同じように彼女の影響を讃えていましたが、トロントよりはバンクーバーの方が気候も環境も勝れているのではないかと愚考します。 強弁すれば、ここは世界一住みやすい町。 その中でもウェストエンドが最高。 「こういう場所の一角に終の棲家が得られたのはラッキーだったなあ」と自己満足で独り合点したことでした。

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