Thursday, August 03, 2006

Wal-Mart(2006/08/02)

イノさんへ

韓国にウォールマートの世界戦略を脅かす流通企業があるのですか。 驚きました。

ウォールマートは、世界に5千を超える店舗を持ち、アメリカの家庭の8割が、昨年、少なくとも一度はウォールマートで買物をしたそうです。 カナダでも積極的な拡販作戦を展開しています。 それでもウL-るマートに言わせれば「マーケットシェアはまだ1割。 9割のお客はよそで高い買物をしている」ということになります。

しかしそれよりもっと驚くのは、創業者のサム・ウォールトンがアーカンソーの田舎で最初のウォールマートの店を開いたのが1962年だったということです。 昭和37年といえば、我々も社会に出て徒弟奉公をしていた時期。 その頃アーカンソーの田舎で始めた店が、50年も経たないうちに世界一の企業となり、今も成長と変貌を続けているわけですから、同じ時代を生きてきた者としては多少の感慨なきを得ません。

創業者は、ミズーリ大学は出たものの、学生時代はずっと新聞配達を続け、ビジネススクールは経済的な事情で諦め、奥さんが「1万人以上の町には住みたくない」と言うので、田舎の顧客を相手に小売を始めたらしいです。 

今のリー・スコット社長は3人目のCEOですが、入社した時の仕事は運輸担当。 後にマーチャンダイジングに転じ、CEOになったのが2000年。 「人を動かす」ことに長けていた創業者の哲学を継承し、世界一になった今でも、絶えず進化と変革を追及しているようです。

金曜日には20人ばかりの幹部と経営をチェックし、CEOは15カ国にある店舗を毎週抜き打ち的に訪ね、顧客と社員の声を確かめるそうです。 創業者も、野球帽をかぶりトラックを運転して店頭に現われていたそうですから、その伝統でしょう。 出張のホテルもビジネスホテル(和製英語?)。 コストを抑えるべく自ら範を示していたようです。

顧客は、生活費や税金の高騰とのバランスをとるために安い商品を求めるのですが、最近のトレンドはそれに加えて高品質も要求されます。 有機食品の需要が増え、単価の高いプラズマやLCDTVも同一店内に並ぶようになりました。

一方巨大になったため、政治的かけひきに巻き込まれ、訴えられるケースも増えてきました。 そこで批判のある部分を改善し、環境にも配慮を施し、イメージアップに取組んでいます。

韓国のスーパーもウォールマート以上に頑張っているのでしょうが、イノさんが予想されるような日本進出が実現するならば、国境なき流通産業が日本の消費者の生計費にも貢献することになりましょう。 そしてその勢いを駆ってカナダへも進出するかもしれませんね。 バンクーバーの商店街には、ハングルの看板を掲げた韓国の店が最近急に増えてきました。 日本のスーパーと韓国のスーパーと
どちらがはやくカナダに上陸するでしょうか。

(06/08/02)

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