Tuesday, May 09, 2006

高くなったガソリン(06-05-09)

カナダもガソリンが高くなりました。 リットルあたり$1.20ですから、ようやくヨーロッパや日本の水準に近付いたということでしょうか。 アメリカでもガソリンの値段が高騰して政治問題化していますが、それでもカナダドルに直すと、リットル88セント。 カナダのドライバーからみれば、羨ましい値段です。

ガソリンが上がっても、燃料を食うSUVの売れ行きは衰えないと伝えられてきましたが、ここへ来て、少しその勢いが鈍ってきたようですね。 

SUVの売上げは、アメリカの三大メーカーを支えてきた車種ですが、その売上も今は下火。  かつては3位を守ってきたクライスラーもトヨタに抜かれ、あとヨーロッパ勢や韓国車が追い討ちをかけています。

しかし、そうした自動車メーカーのトップの報酬は、アメリカが群を抜いているそうで、アメリカのトップ経営者の年収を 100 とすると、ドイツのトップはその 60%。 日本は 18% だそうです。 ということは、トヨタの社長の年俸は、GMやフォードの社長の六分の一ということになりますかね。 

しかし社員の給与は、GMもトヨタも、大差ないのでしょうから、日本では平社員とトップの給料の差が少ないということなんでしょうね。 奥ゆかしいことだと思います。

やはりGMやフォードの話ですが、かつては、一人のリタイアリーを支える現役社員が何人もいたのに、今では、3人のリタイアリーに対して1人の現役しかいないとか。 アメリカのトップ企業も、年金危機に襲われているわけですが、会社が面倒をみている会社単位のプライベート医療保険も、リーアイアコッカの自伝によると、経営者自体が首を傾げるほど潤沢なものだったようですね。 これも年金と同じく、削減の運命に迫れれていることでしょう。 寄らば大樹とは、生命保険の外交員募集の謳い文句にとどまってしまうのでしょう。 私のなけなしのCBCの年金も怪しいものです。

50年前、まだプロペラで空気をかきまわして旅客機が飛んでいた頃、言い古された話ですが、一等でカクテルを飲んでいたのはアメリカ人。 日本人はエコノミーで書類と睨めっこ。 それが平成になると、日本人が一等で、韓国人がエコノミー。 
平成も二桁になると、豊かな日本では役付きでなくても、ビジネスクラスで出張だそうですね。 そういえば、たまにアップグレードしてもらってビジネスクラスに乗ってみると、なるほど若い日本人の男女が結構すわっていますね。

私が20年前成田に飛んだ時、エコノミーの近くの席で書類に目を通していた初老のカナダ人がいました。 東京に着いてカナダ大使館のレセプションに出てみると、その人がいて、話してみるとどこかの国の大使でした。 当時はBC州の大臣でも近距離はエコにミーでしたが、遠距離は一等。 バンクーバーからオタワへ飛ぶ時、一等の切符をカウンターでエコノミーに交換し、差額をポケットに入れた大臣がいました。  脚の長い人でしたが、英語圏の奨学生ロードスカラーとしてオックスフォードに学んだのですからクリントンなみの優秀な人だったのでしょう。 しかしボスは高校中退のビルベネット州首相。 インテリが嫌いだったのかもしれません。 発覚すると即刻クビになりました。 それからの消息は聞いていません。 調べに当たった警察も、「こんな取るに足らない10セントばかりのことで」と気の毒がっていました。 正直なことで定評のある日本人でも、サラリーマンの出張旅費をグリーン車から普通車に変更して倹約分を浮かすぐらいのことは許されるのでしょうが。 しかし偉い人にはやはり李下の冠が大事なのでしょう。

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