チップはいくら(99-10)
旅行で目的地に着き、空港で両替をすると、大きな額面のお札ばかり。 小銭は僅か。 フリークェント・フライヤーなら、チップにそなえて、ポケットに小銭をあらかじめ用意しているでしょうが、それでも、文化や習慣の違う旅先で、見慣れぬ通貨をまさぐるのは、厄介なもの。 しかし、チップに悩まされるのは、チップの習慣のない国日本からの旅人だけではありません。 カナダのビジネスマンも、カナダ国内を旅行するたびに、チップのストレスは高まるばかり。 旅なれたビジネスマンは、チップを避けるために、自分でスーツケースを部屋まで引っ張って行く人が増えています。そこで、ビジネス紙 Globe & Mail は、今週の紙面でガイドラインを紹介。 それを復習すると:まず、空港やホテルで、荷物を運んでくれる人たちには、1個につき1ドル。 ホテルのドアマンが、指をあげてタクシーを呼んでくれたら、1ドル。レストランのウェイトレスや、バーテンダー、ルームサービスには、勘定書きの 10~15%。コンシェルジェが、レストランや劇場の予約をとってくれたら、5~50ドル。Valet parking で、駐車してある車をとってきてくれたら、1ドル。忙しいエグゼクティブはとかく忘れ勝ちだが、部屋のメードには1日1~3ドルを枕もとに忘れないように。Buffet やカフェテリアで、ウェイトレスがテーブルを片付けたり、飲み物を運んでくれた時は、勘定書の 10%。お気に入りの小さなレストランのオーナーには、チップは置かず、あとでちょっとした贈り物を送る。サービスが悪い時は、チップをケチる代わりに、ボスに直接話すこと。ところで、ホテルのドアマンは、チップの稼ぎ頭。 昔、40年前、ニューヨークの街頭で、口笛を吹き、指をあげて、タクシーを呼んでくれる、シルクハットのドアマンに、なぜ皆さん、ニューヨークタイムスが5部買えるほどのチップをはずむのか、その相場の不思議に感じ入ったもの。 だから転職率も低く、同じ顔のドアマンが20年以上いるホテルも珍しくありません。 (Oct. 99)

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