Thursday, November 22, 2007

ブラック フライデー (2007/11/22)

『ブラック フライデー』

「今日のトピックはアメリカこのごろになって恐縮だが、11月23日は『ブラック フライデー』だそうだね。 ブラックというと何か縁起が悪いようだが、そうではない。 赤字続きの商売が黒字に転じる日だそうじゃないか」

「今日22 日は、アメリカでは、11月の第4木曜日で、感謝祭の祝日。 だから学校も企業も役所もお休み。 株式取引所もお休みなら、外国為替のやりとりも休業。 しかしその翌日の金曜日には、取引所もショッピングモールも一斉に再開、繁昌が期待されるところだ」

「何しろブラック フライデーは、年間を通じてアメリカでは最大のショッピング デーだから。 小売業界は、年間の売り上げの半分が、感謝祭とクリスマスの間に達成される。 アメリカの消費者の47%が、ブラック フライデーに買物をすると言っているらしい。 去年の金曜日の売り上げは100億ドルだったそうだ」

「今年はどうかな? 大手デパートでは午前4時に開店しててぐすねひいているそうだから。しかしクイック マネーを求める小売業者は、シーズン前に割引売出しをやっていたから、果たして盛り上がりがクライマックスにつながるかな。 お店の方でも気になるところだ」

「アメリカの経済は、70%が消費によって支えられているから、もしブラック フライデーの売り上げが低調に落ち込むようなことがあれば大変だ。 サブプライムの雲が暗い翳を投げかけているし、クレジットもタイトになってきている。 何と言っても住宅産業の崩壊が消費者の心理と財布を圧迫している。 そうなると、小売業を中心としたサービス産業の株価にも影響してくることになるからねえ」

「それよりもっと可哀そうなのが感謝祭のシーズンを迎える七面鳥だ。 アメリカでは感謝祭のホリデーの間に4,600万羽のターキーが飴色に焼かれて食卓の上で切り刻まれるのだそうだ。 アメリカでは大人も子供も含めて、一人あたり7.7キロのターキーを年間食べる。 これは30年前に比べて倍に増えているそうだ。 ターキーにとってはとんだ災難だが、それを育てる農家や業者にとっては、文字通り感謝の季節だ」

(2007/11/22)「

Tuesday, November 13, 2007

乱舞するルーニー (2007/11/13)

『乱舞するルーニー』

「先週カナダドルは瞬間的ながら米ドルで$1.10を超える場面を見せたが、その後$1.03に急落したのには驚いた。 こんな激しい値動きを一日でみせたのは37年来のことだと聞いたが、これではカナダドルもフリーフォオールと言われても仕方がない」

「カナダの1ドル貨幣は『ルーン』という水鳥がデザインされているから、カナダドルも通称『ルーニー』と呼ばれている。 このルーニーが今は水面を乱してあばれているわけだ」

「バンク オブ カナダのトップは『ルーニーが米ドルとパリティというのはどうも行き過ぎだ。 それを支えるファンダメンタルズはカナダドルが安かった頃と変わっていないのだから』とかねてから警告を発していたが、カナダの一部のシンクタンクも『85セント程度が妥当なところ』と渋い口ぶりだ」

「しかしカナダのバーゲンハンターにはカナダドルの高騰は朗報だった。 高い自国通貨にプライドを覚え、国境を越えてアメリカに行ってショッピングをする。 しかし国境は大混雑。 デトロイトやバッファローで買物をしてカナダに帰るショッパー達は、カナダ税関の丹念なチェックのために5時間も待たされたそうだ。 そんな思いをしたくない人はインターネットで注文するのだが、関税や物品サービス税、それに通関費用を払ってもまだ得だと計算していたのだが。 しかしアメリカの店では、カナダからの注文が殺到して、セールスを増員し、新しいトラックを買って大売出しに備えても、クリスマスまでに届けられるか自信がないと、悲鳴を上げている。 そこへもってきて急にカナダドルが怪しくなると、国境を跨いでのビジネスにも影響が出てくる」

「アメリカ人にしてみれば、米ドルの値打ちが下がっていることは認めがたい所だろう。 『国際通貨としてのバリューの衰退ではない。 ポジションの変化だ』と言うのだが、日本円やユーロに加えて中国やインド、ブラジルなどとの平価にも響いている。 従来オールマイティだった米ドルも、経済環境の変化に、構えを斜めにずらしてきたようだ」

「それに中国が保有する外貨準備の一部を米ドルから他の通貨に振り向けることを示唆した中国政府筋の発言も、高い震度で米ドルの信頼度をゆるがせている」

「なぜここへ来てカナダドルが売られたのだろう」

「アメリカのサブプライムモーゲジの悪材料の整理が進み、原油の価格もこの所少し下方に押し気味だからではないか。 それに、日本円のような金利の低い通貨を借りてニュージーランドやオーストラリアの高い金利の通貨に投資することが考えられる。 もっとも日本円が強くなれば状勢は一夜にして変わることもあるが」

「昨日11月12日は、カナダの連休だったから、バンク オブ カナダのオフィシャルレートはなかったが、カナダドルの1ドルは米ドルの1ドル06セント。 米ドルはカナダドルの94セント。 カナダドルは日本円の¥118。 ¥100はカナダドルの85セントだった」

(2007/11/13)

Friday, November 02, 2007

翔んでるCanドル (2007/11/02)

『翔んでるCanドル』

「カナダドルは11月にはいっていきなりUSドルの1ドル07セントを超える新高値にジャンプした。これは1957年8月27日に記録された今までの最高値をさらに超えるもの。 もっとも19世紀には$2.をかなり超えたこともあったらしいが、米ドルとカナダドルの交換が一般化され自由に出来るようになってからは1957のレートが一番高かったそうだ」

「今度の火付け役は、カナダの雇用がドラマチックに改善されたこと。 失業率も5.8%と、33年ぶりの低水準を更新。 それがカナダドルの飛翔につながったわけだが、実はエコノミスト達も頭を掻いている。 この分ではバンク オブ カナダが公定歩合をさらに低めに手直しすることはなかろうという推測がカナダドル高騰の原因といえる」

「それに原油価格も$96と$100の線に迫っている。 何しろカナダドルは原油通貨『ペトロカレンシー』と呼ばれているくらいだからね。 原油が上がればカナダドルも高くなるのが当然だろう」

「それに米国の連邦準備制度は金利を25ベーシスポイント下げたのも響いている。 勢い米ドルはダウン。 だから相対的にカナダドルも強くなるわけだ」

「しかしカナダドルも、日本円や中国元、それに香港ドルに対しては余り強くないのではないか」

「そうは言っても、カナダ経済のファンダメンタルズは依然好調だし、オンタリオの製造業の不振をカバーする他の州の経済活動は弾みがついている。 それにカナダは金属や鉱物の資源がを豊富だ。 これらの商品に対する世界の需要はますます高まるばかり。 これもカナダドルを強く支える好材料となっている」

「しかしカナダドルの対米ドル相場はどこまで上がるのだろう。 $1.10のラインも夢ではなくなったが」

「エキスパートの意見では、いずれ天井を打つ日がやってくるのは避けられない。しかし一般的な見方として、向こう一年間は米ドルの98セントぐらいの線で推移するとみるのが妥当。 その辺が平均的な思惑のようだ」 

(2007/11/02)